機関紙建設なんぶ

機関紙建設なんぶ2010年07月10日号

命の綱・土建国保を守る 全建総連7・7総決起集会

 

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7月7日、日比谷野外音楽堂で全建総連主催の「建設不況打開・生活危機突破・建設国保守れ、予算要求中央決起大会」が開かれ全国から6649人が集まりました。港支部からは28人の仲間が参加し。「今すぐ!仕事を!」「守るぞ!建設国保」と書かれたミニプラカードを手にシュプレヒコールし、集会後は東京駅へデモ行進しました。
 生活が困難になった仲間は建設業から離れています。

建設不況を打開して仕事を確保するためには仲間の団結と継続的な運動が必要です。今年の中心スローガンは「建設国保を守れ」です。医療保険一元化の地ならしのためのマスコミによる建設国保への不当な攻撃や「事業仕分け」の「見直し」対象にされるなど補助金削減の動きを許さず、仲間の力で土建国保を守りぬきましょう。

 

福寿会が屋形船で交流

 

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7月4日(日)、港支部・福寿会(65歳以上の組合員でつくっているシニアの会)のレクリエーション、「夏の交流会」を屋形船で行い、男女43人が参加しました。
 小雨模様の中を辰金から2時間の船旅に出かけました。停泊地に着く手前、ちょっと揺れて、「船の中だなあー」という気分になりました。船内は天ぷらの他にも食べ物が出て、ちょっとしたお座敷気分です。カラオケも楽しくいつも通りのにぎわいでした。
 川沿いの夜景が水の上から見ると一層美しく、「こんな所もあったのか」と驚くほどです。皆さまの協力で船の上の懇親会も楽しく終わりました。
 【福寿会会長・大澤良夫】

 

 

主婦の会「かあちゃん集会」会場は熱気に包まれる

 

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東京・埼玉・千葉・神奈川の4土建1県連の主婦の会の共催で「建設職人怒りのかあちゃん集会」が6月11日、日比谷野外音楽堂で開かれ3500人が集まりました。港支部からは7人が参加しました。「建設国保を守ってくらしも守る」「おとうちゃんに仕事を」暑さの中でしたが小さなお子さんを連れて参加した方もおり、会場は熱気に包まれていました。この日の夕方のNHKの首都圏ニュースでも放映されました。
 【主婦の会会長・佐藤民子】

アスベスト訴訟原告団でたたかう

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大工の池田富造さん(白金分会)は昨年1月にアスベストによる肺がんで広尾病院に入院し、闘病を続けています。病院から「アスベスト労災」の疑いがあると聞かされた奥さんの克代さんは組合事務所に相談。半年後に労災認定され、現在は建設アスベスト訴訟原告団に加入し運動しています。 
克代さんが語ります。

組合に相談して助かった

60年前に遡って現在まで作業現場を明らかにしていくのは大変でしたが、主人の記憶がはっきりしていて、工事内容までしっかり覚えていたこと、それに組合の事務所が親身になって話を聞き、頑張ってくれたおかげで、労災認定してもらいました。本当に組合に相談して良かったです。治療費や休業補償が支給されたおかげで家を売らずに済みました。

国は知っていたなんて

何より、アスベストで発病することを早くから国が知っていながら法規制しなかったことに腹が立ちます。国が責任を認めて、謝罪し、すべてのアスベスト被害者が救済されるように私も建設アスベスト訴訟原告団に入りました。土建の運動にも参加し、一筆でも多く署名が集まるよう、近所にも協力をお願いしています。

アスベスト被害の怖さを知ってほしい

70歳過ぎったって、元気な人はたくさんいる。もっと夫婦で旅行したり、仲間と交流もできたのにと思うと残念です。建設現場で働く人、家族はアスベスト被害のことを知ってほしいです。苦しんでいる主人を見ると本当にそう思います。

(写真=ご主人の富造さんを看病する奥さまの克代さん)