群会議の話題

■群会議の話題≪第92号≫ [2010年12月13日] 目次ページへ戻る

アジア情勢口実に軍事・治安強化の動き、補正成立、支持率急落

■尖閣、北方領土、北朝鮮問題を口実とする軍事・治安・日米同盟強化の動きが強まっています。尖閣諸島沖での漁船衝突事件を契機に、戦前の「暴支懲用(あばれるシナをこらしめるという意。日本が中国侵略を本格化した宣伝文句)」を思い起こさせる過激な発言が一部週刊誌や自民党、民主党のタカ派から出され、ロシア大統領の国後島訪問もあり「中国やロシアになめられるのは、菅政権が弱腰だからだ」と、ナショナリズムを煽り、倒閣、政権奪取への動き、前原外相の「尖閣は日米安保の適用範囲内」(クリントン米国務長官)の言質を取ったとの強調など、緊張をかきたてています。併せて、尖閣諸島沖での漁船衝突事件のビデオ流出問題を口実にした「秘密保護法」制定や公務員の守秘義務違反の罰則強化など治安強化の動きも出てきています。■北朝鮮が韓国の延坪(ヨンピョン)島に砲撃を行い、韓国軍が反撃して一時交戦状態になりました。北朝鮮の軍事挑発行動は、断じて許されるものではありません。日本の核武装、自衛隊の国軍化をたくらむ動きを許さず、冷静に対応していくことが重要です。■臨時国会の終盤、景気悪化に苦しむ国民要求には不十分な一方、企業買収支援など大企業応援の「新成長戦略」を前倒し実施する、公共工事も不要不急の大型開発に依存し、円高・デフレ対策を持ち込んだ総額4兆8,513億円の2010年度補正予算が成立しました。 終盤国会は、仙谷官房長官、馬渕国交大臣の問責決議が採択される異常事態となりました。■報道各社の11月世論調査では菅内閣の支持率は、大幅な急落(読売53→35%、朝日45→27%、毎日49→26%、東京32.7→23.6%)となり、いずれも不支持率が上回りました。支持率急落の原因は、相次ぐ閣僚の「陳謝」答弁と法相の辞任、外交の失政など統治能力が崩壊し、支持率が「危険水域」とされる2割台まで落ち込みました。

日米両政府がTPP参加での「輸入の完全自由化」に走り出す

■菅内閣はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)協議に参加することを閣議決定し、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に合わせて開催された、TPP参加交渉中(9カ国)の首脳会議に出席し、貿易自由化で緊密に協議をすすめる(参加判断は、来年6月以降)ことを表明しました。■TPPは、輸入についての関税を原則撤廃し輸入を完全自由化するものです。農業などの国内産業に壊滅的打撃を与え、世界的規模で食糧不足が大問題になっている時に「食料主権」を放棄し、食料自給率は40%から14%に低下(農水省試算)させ、農業だけでも日本のGDPを1.6%(7.9兆円)押し下げ、日本経済に大打撃を与え「どろ船」に国民を乗せようとする、日本を再び不況に引きずり込みかねないものとなります。■関税以外に、非関税障壁(外国人労働者の流入、海綿状脳症の牛肉輸入などの障壁)も交渉対象になるため、内需や雇用への打撃も懸念され、雇用が340万人減少するとされています。■菅内閣は、貿易で鎖国状態の日本を「開国」すると説明していますが、農産物の平均関税率は、農業輸出国でもEU20%、アルゼンチン33%、ブラジル35%などと高く、米国も乳製品や砂糖の輸入規制をつづけています。日本は平均12%であり、すでに「世界で最も開かれた国」の1つになっています。■景気低迷の脱出にむけてアジア「需要の横取り」をねらう米国と、唯一「恩恵」を受ける自動車、電機などの日本の輸出大企業のために、国内経済と国民を犠牲にする道に踏み出そうとしています。

土建国保を守る財務省に対するハガキ要請の取り組み(12月最終月の取り組み)

■予算確保へ向け、1人1シート4枚をやり切ることを目標に取り組みます。締切は、12月22日の分会長・書記長会議、最終投函は12月24日。■国保組合補助制度見直しの中で、現行水準および一人当たりの補助金増額を要求する重要な取り組みであることを訴え、集約をすすめます。

当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力ください!

◆「声をあげよう つながろう 住みよい東京へ」都民のつどい(東京地評主催)
 [と き]12月14日(火)午後6時45分開会
 [ところ]日比谷公会堂
 [参加要請]芝・麻布・白金・新橋の各分会から各2人の参加をお願いします。
◆都連主催の国会要請行動
 [と き]12月15日(水)午前10時30分開会、
 [ところ]星陵会館
 [参加要請]麻布分会から3人と城所副執行委員長・三井田常任執行委員、
◆港原水協の宣伝と署名行動
核兵器の廃絶と非核の世界をめざす取り組み。
 [と き]12月15日(水)午後6時〜、
 [ところ]新橋駅SL口、
 [要 請]各分会3人、
◆港各界連、消費税をなくす会などの宣伝行動
 社会保障の拡充の要求も含め取り組みます。
 [と き]12月24日(金) 午後6時〜、
 [ところ]田町駅三田口、
 [要 請]各分会3人、
◆2011年「港春闘共闘」新春宣伝
 [と き]2011年1月7日(金)午後6時00分〜、
 [ところ]大門交差点、
 [参加要請]芝・麻布・白金・新橋の各分会から各2人の参加をお願いします。
◆1・27東京春闘決起集会
 [と き]2011年1月27日(木)午後6時45分開会
 [ところ]中野ゼロホール
 [参加要請]芝・麻布・白金・新橋の各分会から各4人の参加をお願いします。
◆建設労働者春闘決起集会
 [と き]2011年2月10日(木)
 12時30分〜13時30分:霞ヶ関(国交省・厚労省)包囲行動と個人請願、
 14時00分〜15時00分:決起集会・日比谷野音、終了後にデモ行進,
 [ところ]国交省・厚労省の省庁前と日比谷野音、
 [参加要請]芝・麻布・白金・新橋の各分会から各7人の参加をお願いします。

◆◆東京土建の文化活動にご協力ください◆◆

◆仲間の作品コンクール、将棋大会、囲碁大会
 第27回仲間の作品コンクール(文芸:短歌・俳句・川柳、写真)の募集の締め切り、第2回囲碁大会(審判・講師:淡路修三九段・巻幡多栄子三段、2月13日)、第32回将棋大会(審判・講師:島朗九段・斎田晴子女流四段、1月23日)の開催が近づきました。
 希望者は、支部までお問い合わせください。
◆前進座初春公演『春景江戸人情』と友の会総会
 江戸のお正月と暮らしを、女優による踊りや、お正月らしい華やかな、前進座の初夢舞台で楽しめます。もう一つは古典落語の「井戸の茶碗」より、正直な屑屋さんが巻き起こす小さな長屋の大事件、江戸の片隅に人情の花が咲きます。
 [演 目]「春景江戸人情(はるげしきえどのやさしさ)」
 [ところ]前進座劇場
 [観劇料]3,800円(東京土建割引料金と支部援助含)
 [統一観劇日]1月4日(火)午後4時30分開演、(観劇後、大稽古場で友の会総会および懇親会)
 ※2011年は前進座創立80周年です。この機会に、友の会の会員を増やし、伝統文化を楽しみ、交流・親睦を深めましょう。
◆劇団俳優座の公演「リア王」の案内
 シェイクスピアの四大悲劇の一つ「リア王」の上演。今も変わらない親子の誤解・心のすれ違いを二組の親子を通し描きます。希望者は支部まで。
 [と き]1月13日(木)〜23日(日)、
 [ところ]俳優座劇場
 [観劇料]3,200円(東京土建割引と支部の援助含)
◆劇団銅鑼公演「カタクリの花の咲く頃」の案内
 岩手県旧沢内村(「いのちの山河」の舞台)は、老人医療の無料化、乳幼児死亡率"ゼロ"を実現した村です。あれから50年余、沢内村は隣接する湯田町と合併し西和賀町となりました。
 陽子は家を出て、10数年ぶりに沢内にかえってきました。それぞれの道を歩いた人々の人生が交錯する10日間を描きます。
 希望者は、支部までお問い合わせください。
 [と き]2011年2月23日〜27日
 [ところ]俳優座劇場(六本木)
 [観劇料]3,000円(東京土建割引料金と支部援助含)

☆☆2010年確定申告を今から準備しよう☆☆

(1)年末対策
 個人事業では、年末が決算となります。仕掛り工事の確定や棚卸し、預金残高の確定、貸し倒れ金の確定、また、源泉給与の年末調整など重要な実務が待っています。消費税課税業者は、本則課税・簡易課税のどちらが有利か判断します。「簡易課税制度選択(不適用)届出書」の提出期限は、12月末日までです。2011年に初めて消費税課税業者になる方で簡易課税を希望する人や簡易課税から本則課税に変更する人は、注意が必要です。
(2)源泉徴収税の年末調整実務
――納期限の日程に合わせた相談日の設定――
 法人事業所や青色申告の個人事業所を対象とした、源泉徴収税・年末調整の相談に取り組みです。希望する事業所は、事前にお申し込みください。
◆源泉徴収の年末調整実務
 [と き]12月21日(火)午前10時〜午後3時。
 [ところ]東京土建みなと会館4階会議室、
(3)確定申告個別相談と集団申告の日程
 納税者の申告資料にもとづく個別相談会です。2月15日(火)〜28日(月)までを日程に、受付時間はいずれも午前10時〜午後4時までとします。昨年までの相談者については個別に案内します。
 2月15日(火)〜17日(木)給与、雑所得、
   18日(金)〜23日(水)事業、不動産所得、
   25日(金)、28日(月)予備日、
(4)2011年版「税金対策の手引き」の活用について
 確定申告及び日常的な税金対策に活用できる2011年版「税金対策の手引き」が完成しました。また、簡単な帳簿の役目も果たせ、消費税にも対応できる「所得計算書」を販売します。
◆2011年版「税金の手引き」・・・一冊300円、
◆「所得計算書」・・・一冊250円
(5)無料経営相談(会場はけんせつプラザ東京)
 12月24日(金)、1月27日(木)、
 (時間は午前10時〜正午とし、事前の電話予約が必要)

知って知らせて得する組合員のお知らせコーナー

◆賃金討論で仕事と暮らしの実態を集約しよう
 賃金討議は、12月の分会機関会議(分会執行委員会・群会議・分会財政部会)が最終となります。昨年を超える参加で活発な討論を組織し、自治体交渉等に活用していくことにします。
◆東京土建のじん肺・アスベスト労災認定の累計は482人、今年になってからの認定数は60人となり、 支部でも3例目の認定がでました。
 セキが出るなど、体調不良の際は、直ちに専門医の診察を受けましょう。
■建築カレッジ第16期生の確保に協力ください。現時点での願書提出者は、来年新卒(予定)の17歳の青年(埼玉土建組合員の父親の紹介)と蔵前工業新卒の青年など3人にとどまっています。入学希望者の紹介をお願いします。
◆港区社会保障推進協議会の学習と総会
 来年の通常国会に提出予定の「保育・介護関連法案が私たちの暮らしをどのように変えていくのか」についての学習と総会が開催されます。
 [と き]12月20日(月)午後6時30分開会、
 [ところ]東京土建みなと会館3階会議室、
 [参加要請]支部執行委員の参加をお願いします。
◆2011年港支部旗開き
 「2011年東京土建港支部旗開き」を、役員・組合員・家族と区内友好団体及び港区選出の区長、国・都・区の各議員の参加を要請し、交流・懇親の場として開催します。都政、区政などに対する要望を、懇親の際に積極的に訴えましょう。
 [と き]2011年1月14日(金)午後6時30分開会
 [ところ]八芳園、
 [会 費]組合員・家族(中学生以上):7,000円、小学生以下無料、
       新加入者(2010年2月〜2011年1月の新加入者):5,000円
 [分会集約]2011年1月7日(金)の執行委員会までに会費を添えて、お申し込みください。
◆「餅つき」
 2005年から支部会館で実施している「餅つき」を、支部会館を借りて有志で支部の行事として実施します。近隣へも案内する楽しい「餅つき」です。
 [と き]12月19日(日)午前9時00分から、
 [ところ]東京土建みなと会館


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