群会議の話題

■群会議の話題≪第84号≫ [2010年 04月12日] 目次ページへ戻る

政治情勢の特徴―二つの聖域を温存する過去最大の予算が成立―

■鳩山政権は、政権交代後初編成となる2010年度予算を民主、社民、国民新党の賛成多数で成立させました。2010年度予算は、一般会計総額で過去最大の92兆2,992億円。「無駄を削れば財源はつくれる」と繰り返ししていたにもかかわらず、結局44兆円もの巨額国債と、9兆円近い1年限りの「埋蔵金」に依存するものなりました。「無駄の削減で財源はいくらでも生み出せる」とした民主党の財源論が破綻し、「日米安保がある」「企業側の事業もある」と述べるように、米国と財界の圧力に屈し、二つの聖域(軍事費や米軍再編費、思いやり予算と大企業・大資産家への優遇税制)には手がつけられず温存されました。
■10年度予算が年度内に成立し、後半国会に移り、景気と雇用対策、「政治とカネ」問題の究明、生活支援関連法案(子ども手当、高校授業料無償化法案)、政治主導関連法案(政治主導確立法案、国会改革関連法案)、米軍普天間飛行場移設問題の5月決着、今後3年間の「経済財政運営方針」(11年度〜13年度)を定める「中期財政フレーム」と連動した「成長戦略実行計画」「新年金制度の基本原則」「11年度以降子ども手当の満額支給の可否」など、課題山積です。
■外交面では、普天間基地の移設問題で、鳩山代表は総選挙で「県外国外移設」と公約したにもかかわらず、平野官房長官がホワイトビーチ案を「本命」とし、埋め立て等に長期間かかるために、キャンプ・シュワブ陸上と徳之島を先行させる案を仲井間真沖縄県知事に提案したことが分かりました。日米核密約問題では、核密約の「討論記録」の存在を認めながら、核持ち込みの密約を否定しました。
■内政面では、野党時代に「うば捨て山」と批判した後期高齢者医療制度の廃止は4年後に先送りし、「貧困と格差」拡大の原因となった労働者派遣法の抜本改正も、財界の圧力に屈して、「使い捨て」労働を温存する例外規定を改定案に盛り込み、派遣労働規制を事実上骨抜きにしました。
■「政治とカネ」の問題では、鳩山首相の偽装献金や小沢一郎民主党幹事長のヤミ献金、北海道教職員組合からの違法な政治資金など民主党をめぐるさまざまな事件・疑惑に対して、自・公政治の古い体質と何ら変わらないことが、誰の目にも明らかになりました。

景気判断を8ヵ月ぶりに上方修正

表

世界不況のもとでも大企業は内部留保を積み増し、社会還元する姿勢なし

グラフ 日本企業(275万社)の内部留保は、1998年以降の10年間で209.9兆円から428.6兆円まで219兆円も積み増され、2倍以上に増加しました。世界不況の下でも、大企業はさらに内部留保を増やし、上位20社では昨年だけでも1兆1,477億円も積み増されました。年収500万円の労働者の賃金23万人に当ります。

全組合員の結集と結びつき強め仲間の力最大引き出して、8年連続の支部目標達成と4期連続での全分会の目標達成で、現勢回復と1500人支部実現の土台を築こう!

 港支部は2008年11月に1456人の最高現勢到達以降、経済危機の深まりのなか、事業所分会での拡大数の伸び悩みと、組合内事業所での廃業や事業縮小、離・退職等により、2010年1月現勢は1400人にとどまりました。
 東京土建は、東京の建設従事者の仕事と暮らし、権利と命を守るうえで無くてはならない労働組合に発展しています。組織拡大こそ窮状打開の最大の保障です。土建国保、組合総合共済(どけん共済から改称)はもとより、産業民主化と国民的運動の先頭に立ち、建設従事者の生活と権利を守ってきた実績、多様な業務と事業は、未加入者の接近と共感を大きくしています。
 春の拡大月間は、幹部先頭に「一枚岩の団結」で、不況に負けない構えを固め、方針全面実践で力強く前進を開始しましょう。

春の組合員拡大月間での基準目標と統一行動日

●拡大目標=1月当初人員の3.5%(49人)、年間拡大6%の残り(68人)達成、
●各分会の拡大目標数(カッコ内は年間6%の残)
 芝:6人(8人)、麻布:5人(8人)、白金:5人(8人)、新橋:4人(5人)、事業所:19人(24人)、大島:1人(3人)、直属:9人(12人)、
●実増目標=6月1日現勢1400人以上
●統一行動の基本(11日間)
 第1次=4月21・22日(水・木)、
 第2次=4月27・28日(火・水)
 第3次=5月12・13日(水・木)、
 第4次=5月20・21日(木・金)
 第5次=5月26・27・28日(水・木・金)
 ※上記以外に1日以上の土曜・日曜の行動を設定します

≪全分会で「出陣式」を開催して戦闘態勢を築こう≫

 分会出陣式を早い時期(第1次統一行動を中心に、25日まで)に開催し、意義と目標、行動方針の意思統一を図ります。その中では、対象者や拡大成果を持ち寄ることと、役員と活動家に加え、協力者や新加入者の参加を確保して勢いと雰囲気づくりをめざします。有力組合員に向けた訪問行動をすべての分会で実践し、4月節目標達成と全分会4月成果をめざします。

≪行動日初日から全分会が決起し4月節目標以上の拡大に全力をあげます≫

分会四役と群長、青年、主婦、福寿会の活動家の全員出席を勝ち取って、「組合員訪問」の実践と「協力を約束してくれた」仲間への再訪問などに取り組みます。活動の基本は、「つながり」を広げる訪問行動と群と事業所(企業)からの対象者紹介を広げる活動を強め、「紹介型拡大」と「要求拡大」を一貫して追求します。4月目標は月間目標の40%(20人)以上として取組ます。

≪イベント結集、「知っ得パンフ」など活用した訪問で仲間の力引き出す≫

 機関会議では、「群討議資料」「知っ得パンフ」窓を活用し、組合業務と月間の意思統一を図るとともに、拡大チラシの大量配布や拡大ポスターの貼り出しなどで組合の優位性を広げます。
 訪問行動では、業務利用による経費削減、イベント・行事への呼びかけなど、工夫と多様性を取り入れて展開します。とりわけ、仲間の最大の関心事である仕事要求に応える訪問行動を強化し、「結びつき」を築き、運動参加と戦力アップを図り、拡大協力を訴えていきます。

≪事業所の結集と「紹介活動」を飛躍的に発展させる≫

 月間では、多くの仲間の力を引き出すための「結びつき活動」が実践の最重点になります。仲間の結集を図り、組合業務の優位性など、呼びかけと訪問活動を積極的に繰り広げます。
 すべての組織内事業所への訪問を断行し、未加入事業所、手間請け従事者の紹介活動を広げていきます。事業所では土建国保は利用されていますが、東京土建の持つ「事業」の全面利用はすすんでいません。事業所の仕事内容や事業形態、ニーズに合わせた東京土建の制度利用をすすめます。

当面の集会や宣伝行動、学習会にご協力ください!

◆首都圏アスベスト訴訟 第2次提訴大行動
[と き]4月23日(金)午後1時00分開会、
[ところ]社会文化会館ホール、
[参加要請]各分会3人
◆200万署名行動にご協力ください
第2次原告団に港支部から池田富造さん(白金分会)が参加します。第2次原告団を激励し、勝利をめざす行動として、アスベスト200万署名を成功させましょう。現在の支部の署名集約数は425筆と目標(現勢の5倍)に止まっています。1次集約:4月22日(木)、最終集約:5月21日(金)、
◆国会座り込み行動(国民大運動実行委員会主催)
[と き]4月21日(水)・芝分会、
5月12日(水)・麻布分会、
[ところ]衆議院第二議員会館前 正午集合
[参加要請]各分会3人
◆普天間基地の即時・無条件撤去 中央集会
普天間基地の即時閉鎖と無条件撤去、辺野古新基地建設中止を求める集会です。
[と き]4月14日(水)午後6時30分、
[ところ]日比谷野外音楽堂、
[参加要請]各分会3人、
◆麻布米軍ヘリ基地撤去集会・デモ
[と き]4月16日(金)午後6時30分開会、
[ところ]都立青山公園、[参加]各分会15人、
◆港各界連、消費税をなくす会などの宣伝行動
[と き]4月23日(金) 午後6時〜、
[ところ]田町駅三田口[要 請]各分会3人、
◆みなと・9条の会講演会
「憲法を守る一点で手をつなごう〜解釈改憲の拡大に反対〜」入場券は、無料で渡します。
[と き]4月29日(木)午後2時30分開会、
[ところ]麻布区民センターホール、
[内 容]森住 卓(フォトジャーナリスト)氏の記念講演と松元ヒロさんのパントマイム、他、
◆第81回メーデー
[と き]5月1日(土)午前9時30分集合、
[ところ]代々木公園、[参加要請]各分会18人、
◆5.3憲法集会 憲法記念日の集会です。
[と き]5月3日(月・祝)午後0時30分開場、
[ところ]日比谷公会堂[参加要請]各分会3人
◆働く仲間のみなと9条の会 9の日宣伝行動
[と き]5月10日(月) 午後6時〜、
[ところ]新橋駅SL前、[要 請]各分会3人、
◆前進座5月公演「切られお富」の案内
嵐広也改め嵐芳三郎襲名披露公演。
[演 目]「切られお富―処女翫浮名横櫛」
[と き]5月16日(日):午後4時30分開演 
[ところ]三宅坂「国立劇場大劇場」
[観劇料]6,200円(一等席)
◆旧日本軍化学兵器被害訴訟支援の署名
旧日本軍が中国に残した毒ガスなどの化学兵器での被害を、医療被害訴訟として支援します。
[取り組み]各群1枚の署名を4月に取組ます。
◆社会保障拡充を求める署名運動(2月〜4月)
後期高齢者医療の即時廃止、医療保険一元化反対、皆保険の充実を求める国庫負担の拡充、介護保障の拡充等の署名に、取り組みます。
◆火災共済加入促進にご協力ください
○春の月間3〜5月 目標:14件、口数:700口、
○分会報奨 3件かつ500口以上で5,000円
[加入キャンペーン]月間中の新規加入、口座振替に、クオカード1枚(500円)を贈呈
◆自動車共済見積り運動にご協力ください
[春の見積月間]3月〜5月、目標14台、
○分会報奨:5台で5,000円
[加入キャンペーン]見積期間(3〜5月)を対象に抽選で100人にプレゼント
◆資格取得祝金(2010年4月1日以降の取得者)
資格取得祝金の対象資格に「構造設計一級建築士」、「設備設計一級建築士」が加わりました。
◆家庭用常備薬の斡旋
春の家庭用常備薬の斡旋。締切は7月5日。購入金額3,000円以上は送料無料です。
◆「自主共済(労働組合が運営する共済など)」の保険業法からの適用除外を求める要請ハガキ運動
労働組合等が運営する「自主共済」の存続と保険業法適用除外を求めるハガキ要請行動です。
(1)集約 4・5月の分会長・書記長会議で集約。
(2)取り組み方 支部でまとめて投函します。
◆無料経営相談
4月27日(火)、5月26日(水)の両日、
午前10時〜正午。事前に電話予約が必要です。

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